Vtuber「戸定梨香」が、千葉県松戸市の警察署とコラボし、PR動画を発表しました。
すると、この動画に対して、「全国フェミニスト議員連盟」なる団体から、抗議があったとして、松戸署はこの動画を削除するに至りました。
【VTuber戸定梨香PR動画が、
女性蔑視で削除される件について】フェミニスト議員連盟の抗議から感じたことです。 pic.twitter.com/Zlzo0LN9vm
— 板倉節子 / Setsuko Itakura (@ASE_Itakura) September 9, 2021
では、今回の動画に何か法的な問題でもあったのでしょうか?
全国フェミニスト議員連盟の抗議内容は、Twitterによると、Vtuberの「おへそが見えている」「動くと胸が揺れている」「ミニスカートをはいている」というものです。
今回の動画について、違法性が問題になる可能性があるとすれば、わいせつ物公然陳列罪、又はその幇助でしょう。
公然陳列とは、わいせつ物を不特定又は多数の者が「認識」できる状態にする事をいい、ネット上にわいせつ動画を公開する行為などがこれにあたります。
そして、何をもってわいせつ物というか、については最高裁判所が次のような定義をしています。
「いたずらに性欲を興奮または刺激せしめ、かつ普通人の正常な性的羞恥心を害し、善良な性的道義観念に反するもの」(最高裁判例 昭和26年5月10日)
難しい文言ですが、要するに、一般的に見て通常の人が性的に恥ずかしいと感じるかどうか、という点から判断します。
この定義からみると、全国フェミニスト議員連盟の言う、おへそが見えている」「動くと胸が揺れている」「ミニスカートをはいている」という主張が、まったくわいせつ性に当てはまらないことがよくわかると思います。
今回の全国フェミニスト議員連盟の抗議活動に対しては、既にネット上で批判の声が上がっており、SNS上では「女性の社会進出を妨げている」「表現の自由への侵害」「女性の権利と何の関係があるの?」といった、団体の存在意義そのものに対する疑問の声も上がっているようです。
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