中国共産党が、BL(ボーイズラブ)や「女性っぽい男性」を含むコンテンツが、中国の不良文化にあたるとして、規制する方針を示し、日本でも話題になっています。
この規制の最も怖いところが、Twitterでも指摘されているとおり、「女性っぽい男性」という、規制対象がとても不明確な点です。
ニュースになってる中国のBL規制、
「女性っぽい男性」自体もダメっていう
すげえ曖昧で巨大な網で規制かましてるので
おっそろしいわ— 平野耕太 (@hiranokohta) September 9, 2021
これでは、その気になれば、中国共産党は、あらゆるコンテンツを自由に規制することが可能になってしまいます。
今後、こうした著しく自由主義を侵害するような規制に対して、国内外から不満や批判の声が殺到すると考えられます。
中国当局がテンセントをはじめとしたゲーム会社を呼び出し、「女性っぽい男性」「ボーイズラブ」などの“不良文化”を排除するよう指導。
weiboのコメントには「ボーイズラブは不良文化じゃない!あらゆる恋を尊重すべき」「中国はどれだけ時代を逆走するのか?」と珍しく反対意見が寄せられている。 pic.twitter.com/oXHEHh43y5
— 中国ビジネス、トレンド情報ならチャイトピ!ChinaTopics (@chaitopi) September 9, 2021
これに対して、日本において、BL文化はどのような位置づけでしょうか?
かつては、日本でもBLは認めないという雰囲気がありましたが、最近ではずいぶんと緩和されたように感じられます。
例えば、つい最近では、最高裁判所が同棲カップルに対して、男女の事実婚と同様の法的保護を与える旨の判決を出しました。
この事件では、ニューヨークで同性婚をした女性の一方が、相手の女性に対して、不倫を理由に損害賠償を請求したものです。
相手方弁護士は、同性婚の場合、不貞行為にあたらないと主張しましたが、裁判所は同性婚であっても、事実婚と同じく法的保護にあたるとして、不貞行為を認定、110万円の損害賠償責任を認めました。

今後は、ますます同性カップルに対する、不当な差別の廃除が進むものと考えられます。
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